【イベントレポート前編】PIECESの「子どもをひとりぼっちにしないプロジェクト」キックオフイベント

教育関係の会社で働いています。最近どうも仕事に対する気持ちが下がってきてるな〜と感じていました。それは、教育に対するモチベーションが下がってきているからでした。

課題の当事者でもなく、今の会社で働くことになった、原体験に当事者がでてくるわけでもない。

課題の近くに常に自分を置いとかないとあかん!と危機感をもったので、こちらのイベントに行ってきました。

peatix.com

ほぼ書き起こしのイベントレポートをしたいと思います!長くなってしまったので、トークセッションは後編として後日アップします。

イベント概要

こんにちは!NPO法人PIECES(ピーシーズ)です。わたしたちは、虐待や貧困など様々な背景により、社会のなかで孤立してしまった子どもたちに安心できるつながりと居場所を提供するために活動しています。

今回、わたしたちの活動をより多くの子どもに届けるための新しいプロジェクトをGoodMorning by CAMPFIREとともに開始しました。その名もPIECESの「子どもをひとりぼっちにしないプロジェクト」です!!

みなさんから少しずつお金を集めて、孤立した子どもたちに安心できる機会と社会に接続するためのきっかけを提供していきたいと思っています。

少しでも多くの子どもたちを「ひとりぼっちにしない」ために、できるだけ多くの仲間が必要です。ぜひ、イベントに来て私たちと一緒に何ができるか考えてみませんか?

 

子どもをひとりぼっちにしないプロジェクトとは

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スピーカー:小澤いぶき(NPO法人PIECES代表理事

児童精神科医 / 東京大学先端科学技術研究センター特任研究員。asobi基地およびPe’Canvasの創設メンバー。

子どもを取り巻く環境や社会構造に、誰もが一人の市民として関わる必要性を感じる。違う一人一人の多様性が受け入れられる包摂的な社会の文化醸成を目指し、PIECESにおいては、どんなこどもも孤立せず、安心して育ち学んでいけるために、子どもの育ちに様々な人が関わる文化づくりに情熱を傾けている。

子どたちの困難の背景にあるのは「孤立」

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今回のキックイベントの名前になっている子どもをひとりぼっちしないプロジェクトとはそもそもどんなプロジェクトか、PIECESが取り組んでいることも含めてお話しします。

相対的貧困率を見ると6人に1人は貧困。この数字は氷山の一角に過ぎない。困難は子どもたちにどんどん積み重なっていく。

背景にはなにがあるのか。背景のひとつに孤立があり、ひとりぼっちしないためにPIECESは活動をしている。


「孤立」は家庭・学校・地域で起きる。

家庭での孤立は、家族からの暴力、無関心、経済状況から生まれる。学校からの孤立は、人と違うこと、いじめや障害への無理解などから生まれる。

そして、地域からの孤立は、地域に安心できる人や空間がなく、助けてもらえないという状況から生まれる。
人から大事にされる経験がなく、助けてもらえないと、信頼することができなくなり、自己効力感がなくなる。

 

「孤立」とは人への信頼感がなくなった状態のこと。

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子どもが生きていく上で必要なものはお金だけではない。
孤立は、家庭、学校、地域といった単位で始まる。その中で人から大切にされないと、自分を大切にできなくなる。その結果、自分を傷つけたり、暴力的なことをしたりして、まわりが困ってしまう。さらに孤立は深まる。

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 「孤立」は特定の人が関心を向けることで解消できる。

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孤立の予防には、特定の人との信頼をつくる、それを通していろんな価値観を知り、頼り先を見つける。ちゃんと関心を向けてもらう。
特定の人が丁寧に関心をむける。ひとりの信頼できる人がいることで孤立が解消される。

特定の人との関わりの中で、この人なら頼ってもいいかもと感じ、やってみたいことを通して出会った人たちの中で価値観を広げる。

ここで1人の男の子の話をさせてください。出会ったのは小1のとき。若くして彼を生んだお母さんは、子育ての仕方が分からない中、ひとりで必死に育てたが、彼と関わる気力がなくなってしまった。

彼は、お母さんがどうしたら振り向いてくれるかを考えて、自分がどうしたいかを考えられないようになってしまった。
小学校に上がってもなじめず、行かなくなってしまった。家にも、地域にも居場所がない。

自分を見てほしいと悪さをする、暴力をふるう。口ぐせは「将来のことはどうでもいい、どうせぼくがいなくてもいい」
そんな彼はひとりの大人と出会い、変わっていく。散歩したり、ご飯を一緒に食べたり。


その大人と日常を一緒に過ごす中で、大人が彼の興味に気づく。分解するのがすき、分解できそうなものがあるすいよせられるようにむかっていく。
その大人だけでなく、大学生やデザイナーと分解や組み立てなど何かできる場所をつくると、他の人が組み立てているものにも興味を持つように。好きなことを見つけて、誰かと関わる安心感が彼を落ち着けていった。
いろんなことをいろんな人との関係のなかで始めている。「将来はなりたいものがたくさんあってこまっちゃう」とうれしそうに話していた。

お金の流れも含めて「孤立」を防ぐ流れを市民がつくれるようにしたい

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わたしたち一人ひとりも程度は違えど、孤独を感じたことはないでしょうか。この人がいたからなんとかなった、そんな人がいませんでしたか。そういうとき、その人の顔を思い出しているのではないのでしょうか。
信頼感をつくるには、途切れない関係とまるまるさんという特定の人が大事。まるまるさんを増やすために、コミュニティユースワーカーという人材を育成をしている。
子どもたちは信頼の範囲をひろげ、色んな人に頼れるようになり、価値観をひろげていく。
自分の道をつくりながら、社会と接続される。安心していいと思える小さな場、小さな社会が複数あること。それがひとりぼっちを防ぎ、社会に包摂されることにつながる。
市民がこういった場をお金の流れを含めてつくっていくことが必要。だからCAMPFIREと子どもをひとりぼっちにしないプロジェクトを立ち上げました。

コミュニティユースワーカー(CYW)とは

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スピーカー:荒井佑介(NPO法人PIECES理事 / Co-Founder / CYWプログラム責任者)

ホームレス支援からはじまり、5年前に子どもの貧困に関わり始め、中学3年生の学習支援を皮切りに子どもの支援に力をいれる。

子ども達に勉強を教えていく中で、彼らの抱える複合的な課題を学習支援だけでは解決できないと感じ、東京都内で居場所支援・家庭訪問・生活相談・進路支援・就労支援と子どものニーズにそって幅広く活動を広げる。

出会った子にニーズに応じて、多様な大人の協力を募り、オーダーメイドの支援を展開している。 

信頼できる特定の人=コミュニティユースワーカー

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9年前にホームレス支援をていて、路上でよく寝泊まりしていた。おじさんたちの話を聞くと、小さいときから貧困だったり、障害持っているという話をよく聞いた。子どもの貧困に携わるように。会社をやめたあとに出会ったメンバーとPIECESを立ち上げた。

孤立している状態は、人への信頼感が欠如しているということ。だれか信頼できる人が必要。それは学校、親以外の人も担える。ただ、ひとりでは脆い。さらに孤立を予防するには、信頼できる人が複数必要。

信頼できる特定の人、つまりコミュニティユースワーカーの育成には6ヶ月間の研修がある。

どうやったら仲良く慣れれるのか、信頼関係をきづけるのか。ニーズに答える支援者育成をしている。二期生まで育成が終わっていて、今は3期生を募集している。中には有資格者はいるが、普通の市民として子供と関わる人。

コミュニティユースワーカーは、活動の振り返りをしながら自分の価値観にも気づく。ゼミ形式で育成するので8人がチームとなって一緒に育つ。1対1で子供と関係をつくることもあるし、複数人の子供を支援することもある。

対象の子ども多くは、参加している子どもたちからの紹介。

どうやって子どもを見つけているか。

1つは、行政の人からの紹介。オフィシャルに組んでいるわけではないので個人ベース。2つめは、支援機関や地域の人から。最後にいちばん割合が多いのは、実際に関わっている子どもからの紹介。

その子にあわせた支援をしている。自分たちだけでは支援は完結しない。社会のリソースと協力してやっている。これからは足立区に力をいれて支援していく。

子どもたちのとの関わりで大事なことは支援しないこと。

丁寧に関係を築く。支援したがったり、教えたがったりすると敏感に反応してしまう。ただ楽しい時間を共有するだけで、この人といるだけで楽しいと感じてもらえる、ただ時間を過ごすのが大事。

助けるのではなく、そういう中で自然と話してくれるようになる。話してくれたらじゃあやってみようと環境を整える。1回で終わりでなく、継続して大人とつながっていくコミュニティが大事。

クラウドファンディングで一つ一つの活動をサポートできて、今6つの活動がクラウドファンディングのプロジェクトとしてリリースしている。マンスリーサポートは500円から。

一人ひとりに丁寧な関係性を気づくことが孤立を防ぐ。そのために誰かがいることが大事。20人、30人を見るのは難しい。少人数、極力小さい場をいくつもつくっていくことが必要。

子どたちを社会が包み込んでいく取り組みにしていく。クラウドファンディングは、寄付と言うかたちで参加してもらえる機会。

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コミュニティユースワーカー(CYW)の活動紹介①もえかん家(ち)

ママが自分らしくいきいきと人生を歩める社会を目指し、主に10代ママや若いママのサポートを行う。

若年で妊娠・出産をすると、学生であれば中退を余儀なくされたり、批判的な社会の目を感じたりして孤立・孤独感につながっていることがあります。 ママの孤独感は子どもとの関わりにも影響し、不安定な心の連鎖が起こるのではないでしょうか。

そんなママの孤独感やママの子育てや就職、生活のサポートが包括的にできる場として活動しています。

【PIECES PROJECT】10代ママが自分らしくいきいきと生きられる社会へ - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

 

10代のママと関わっている。本業は保育士。

ママと関わる理由は、自分の原体験。小学生の頃に両親離婚、三姉妹を父親が育てる。父が周りのサポートにつながらず、アル中になりかけたり、失業、精神不安定になったり。

親の精神は子どもの精神状態に関係する。子育てはしたことないが、同じ年代で何かできないかと感じた。ママのこころのなかに家のようなほっとできる場をつくりたい。

ママとつながるきっかけは、妊娠相談のホットラインやPIECESで出会った子どもがママになったり。

ママたちの背景はさまざま。あるママは虐待家庭で家にいられず、彼との子どもができたことをきっかけに彼の実家に。彼との縁は切れているが居させてもらっている。ホットライン経由でつなげてもらった。人と話すことに消極的。

まずは自分からと自分の幼少期、困り事をはなした。ママたちはいろんなことを乗り越えてきたからパワーをもらっている。

最初は高校認定資格の勉強を教える関係だったが、連絡手段のラインが返ってこず、変な対応をしてしまったのかと心配に。勉強が負担なのかもと思い、日常的な会話をしたり、自然体で関わるように。連絡も復活。

自分の価値観を押し付けるのではなく、ママのペースで一緒に歩んでいきたいと思った。

半年経ってママからカラオケに誘ってくれた。普段誰かと外出することがないママかが誘ってくれてとても嬉しかった。

これまで彼の家族としか接することがなかったが、もえかんけを通して色んな人と接するようになった。支援者ではなく、地域のおねえちゃんとして接したい。必要なニーズを聞いてつなげる役割を目指す。

コミュニティユースワーカー(CYW)の活動紹介②不登校生に安心できるつながりを届けたい

不登校やひきこもりのなかに生きる子たちが、自身の経験を肯定的に捉え、社会につながっていけるためのきっかけづくりを行っています。

そのベースとなるのが家庭等への訪問活動で、一緒に遊び学習する中で、安心して人と関わる体験を積み重ねていきます。

現状では、「不登校」「ひきこもり」の経験は、人とのつながりや、遊びなど様々な経験の不足と結びつくため、その子一人一人が楽しめ、社会と繋がる場づくりも行っています。 

【PIECES PROJECT】不登校の子ども達に安心できる関わりを届けたい! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

 

今回話す予定だった坂本は、ファンドレイジングの文章がかけなくて落ち込んで引きこもってしまったので(笑)、荒井が代わりに話します。

豊島区で不登校の子どものサポートをしている。スクールソーシャルワーカー(SSW)と連携して子どもを紹介してもらう。SSWの話ではいろんなケースを抱えているのでひとりひとり見れない、支援者として入っているので肩肘張ってしまう。

やっていることは、一緒にゲームやったりと肩肘はらない関係をつくる。親子関係は「学校に行きなさい」とか「自立しなさい」とぎくしゃくすることもあるが、私たちが入る中でリセットされるのではと思っている。

例えば、演劇に興味がある子には演劇をやっている大人と出会わせる。料理が好きな子にはシェフにあわせる。それから生まれたのが【PIECESPROJECT】逆!?子ども食堂!料理を振る舞う楽しさを子ども達に - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

大人の中で「子ども食堂ってはやってるけど、もてなされるより、もてなすほうが楽しいんだよね」と話していたことから生まれた。支援しない関わりが子どもたちとの関係性をつくること。

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前半はここまで!この後に続く「スペシャトークセッション「孤立した子どもをどう社会に接続するか」(家入一真さん、湯浅誠さん、小澤いぶきさん」は、後編として後日アップします!